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解けた魔法 固まった決意
シャーペンの音が 耳につく。


シン…と静かな この空間に 熱がうねりを上げて


空へと舞い上がっている。




勝つのは誰?負けるのは誰?




それを意味するものは、きっと 努力だけ。











試験会場を一歩出ると そこには 安穏とした世界。


いつになったら、私もこの世界に溶け込めるのかしら


その気分はまるで遊郭に摑まった太夫だ。





「よっ、どうだった?試験は」


「うん。やれるだけのことはやったつもりだよ」





看板に書かれている文字は 「京都大学センター会場」。






「しっかし、望美が京大を目指すなんてな…吃驚だぜ」


「ん。でもおかげで忘れられたよ。すっきりとね」




ここから”私の道”が広がるのが 楽しみで仕方が無いの。


彼のいない、私の道。






戦場では そばにヒノエ君が 居た。



(きっと永遠の証拠となるのだらう。)







「もう、戻らないよ」


「……そうか」







あの世界にも。 あの想いにも。 あの腕にも。


そう、決めたのは つい一年と半年前の事。





将臣君は 私の決意を知っていて そんなさびしい顔をするの?



( どうしてあなたはそんなにかなしいかおをするの。 )








「don't worry about me.」





こんなにも私をさびしい思いをさせたんだもの。


いまさら許せるはずも無いじゃない。


私が歩いているって言うのに ヒノエ君は


横から現れちゃうの?




でも   そんなあなたが大好きよ。 





( 雪が解け往く季節に貴方に逢えたら私は泣いて喜ぶだらう。 )
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