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Flavor Of Life
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その男、人斬りにつき

衣擦れの音と、布団が体重でうなる音と

肉と肉がぶつかり合う音と、お互いの激しい息遣いが


精液に混じって部屋を満たしていた。



ゆらり、行燈が揺れる揺れる。






「あ、う…っ、あぁっ!」


「…っ!く、ぅあ…っ」




私の下の口は剣心をつかんで離さない、


そして彼もそのことに対して喜んでいるように


もう更に、激しく腰を振ってきた。




全神経が震え上がり

背筋がしびれる、この快感。



お互いの精液が交じり合う音が更にあおってしょうがない。




「あぁ…っ!!剣心…、あっ、あ んっ!」




ああもうどうしよう。


このままおかしくなってしまおうか。



( この性欲に溺れてしまいそう )






「…っ、う 瑠璃、瑠璃、…瑠璃!」


「あ、はぁっはぁっ、けんしん…っけんしん!」





お互いの名前を呼び合って 叫んで。


もっと奥へ 突き上げて。あなたのソレで。


この焦がれるほどの情熱を、吐き出したい


あなたの精液を体中で受け止めたい




ねぇ、お願いだから





「もっ、とぉ…っ!けんしん、おねがい…っ!こわし、てっ!」





あなたの腕の中で 壊れたい。


乱れたい。 これぞ、恐ろしい雌の欲望也。





「瑠璃…っ、瑠璃…!」





これでもかという程、脚を開かせられて


もう恥ずかしいも何もあったもんじゃない。


どちらの液かわからないのがそこ等中に飛散っていた。





「けんしん、すきっ!すきぃ…っ!!あ、あんっ」


「ああっ、瑠璃…俺もだ…俺も…っ、!」






愛を確かめて。朝になるまで離さないで。



余所見なんて、この私が許さないんだから。



薫さんじゃなくって 私を見て頂戴。





あなたを愛しているのはこの私。


あなたに愛されているのはこの私。







失神しちゃうほどの波が、押し寄せる。


解けた魔法 固まった決意
シャーペンの音が 耳につく。


シン…と静かな この空間に 熱がうねりを上げて


空へと舞い上がっている。




勝つのは誰?負けるのは誰?




それを意味するものは、きっと 努力だけ。











試験会場を一歩出ると そこには 安穏とした世界。


いつになったら、私もこの世界に溶け込めるのかしら


その気分はまるで遊郭に摑まった太夫だ。





「よっ、どうだった?試験は」


「うん。やれるだけのことはやったつもりだよ」





看板に書かれている文字は 「京都大学センター会場」。






「しっかし、望美が京大を目指すなんてな…吃驚だぜ」


「ん。でもおかげで忘れられたよ。すっきりとね」




ここから”私の道”が広がるのが 楽しみで仕方が無いの。


彼のいない、私の道。






戦場では そばにヒノエ君が 居た。



(きっと永遠の証拠となるのだらう。)







「もう、戻らないよ」


「……そうか」







あの世界にも。 あの想いにも。 あの腕にも。


そう、決めたのは つい一年と半年前の事。





将臣君は 私の決意を知っていて そんなさびしい顔をするの?



( どうしてあなたはそんなにかなしいかおをするの。 )








「don't worry about me.」





こんなにも私をさびしい思いをさせたんだもの。


いまさら許せるはずも無いじゃない。


私が歩いているって言うのに ヒノエ君は


横から現れちゃうの?




でも   そんなあなたが大好きよ。 





( 雪が解け往く季節に貴方に逢えたら私は泣いて喜ぶだらう。 )
私が岸を離れる日 第一話:履き潰したこの靴で。
それは、ふっ とした瞬間の出来事。

まるで予期せぬ事態に陥った、焦りにまみれた人間のよう。



知らないうちに、一歩違う線を踏んでいたのかもしれない















「? ここ、どこよ」



今日は快晴。明日も快晴。

梅雨前線は、遥か遠くへ去っていった。

残るは緑の生い茂った 潮の匂いがする時期だと思っていたのに。



長くいい夢を見ていたにも拘らず


目覚めはほどなくして最悪と成り下がった。





「…こんな時期に桜?」




緑が一向に見えず 絶えず見えるのは 薄ピンク色の雲。


はたまたは、雨。




さわっ と風がひとつ 抜けた  その瞬間






「……、?」






一人の男が何かの魔力にとらわれて


ここへ誘導されてきたような足取りで現れた。






ここからでは少し 遠く、(しかし見覚えがあるのはなぜだろうか)






ピンク色の雨が フワリと激しくうなった。







「・・・あ」







男は風の音で気づいたのか、こちらへと顔を向ける。







左頬にある十字の傷が 異様に目がついた。









(だれ…?)





私は、なぜか気になった。


いつの間にか、この状況の厳しさを忘れていたに違いない。






そして男は、こういった。











「……巴…、?」












それは 後の私にとって 一番の厄介ごとになっていた。







*プチトリップ小説 しかも剣心だし。
泣きたいかもしれないし笑いたいかもしれない。
「九郎さん」

「……」



夜風が吹き抜ける、海の上。

暗い闇が空を支配しても明るい月は私たちを残酷に照らしていた。

ゆらりと行く平家の亡命船。

そこに乗るのは、本来平家と敵対していた

龍神の神子と源氏の仲間だった。



「九郎さん…」



もう一度、さびしくかなしい彼の背中へと呼びかけるが

なにもなかった。




彼は源氏の名代、源九郎義経。

その肩書きを知らないものはもはや誰もいない。



血を血で洗い、涙を捨てて

兄のために、源氏の世を創る為に

人を殺し続け 手に入れたものは





恐ろしい程のさびしさ むなしさだけが残った 過去の栄光。






(こんなの、絶対に許されることじゃないよ…)




声にならない胸の奥の叫びは

頭の中に響き渡り、体を駆け巡るだけで

終わってしまった。



代わりに出たものは






「私がいます」






なんと なさけなく たよりない あかごのような ことばだろうか。







「私が、そばにいます」







それでも、足掻いてしまうのは 人間だから。


その証拠が一ミリでも欲しかった。









「ずっとずっと…います」










そんなさびしそうな背中を見せないで…


これじゃあみんなに合わせる顔が無いじゃない


なんて言い訳をしようか?





闇に飲まれて、言葉の一部が失われた。












「…、っ 望美……、」











枯れ果てたその愛しい声で 「望美」と呼んで。


必要として。





そして今度はぎゅっと抱きしめさせて。






月と太陽に、誰が譲るものですか。
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